「ゴミ屋敷の退去費用、一体いくらかかるのだろう…」とお悩みではありませんか？

放置してしまったお部屋の原状回復には、通常の退去とは異なる費用が発生しがちです。

不安を感じる方も多いでしょう。

この記事では、日々ゴミ屋敷の片付けと向き合う現役の回収業者が、ゴミ屋敷の退去費用のリアルな相場と、費用を抑える方法を包み隠さず大公開します！

「何にどれくらいお金がかかるの？」「どうすれば費用を抑えられるの？」そんな疑問に具体的にお答えし、安心して退去準備を進めるためのお手伝いをします。

【部屋の広さ・ゴミの量別】退去費用の目安（料金表あり）

部屋の広さとゴミの量で退去費用は大きく変わります。

ワンルーム・1Kでも軽度なら15万円程度、重度だと40万円を超えることも。

1DK〜2DKの中型物件では軽度でも25万円前後、重度なら60万円以上かかる場合があります。

2LDK以上の大型物件になると、軽度でも40万円、重度では100万円を超える費用が発生することもあるのです。

部屋タイプ	軽度の汚れ・少量のゴミ	中程度の汚れ・ゴミ	重度の汚れ・大量のゴミ
ワンルーム・1K	10〜15万円	20〜30万円	35〜45万円
1DK・1LDK・2DK	20〜25万円	30〜45万円	50〜70万円
2LDK・3LDK以上	35〜45万円	50〜80万円	90〜120万円以上

敷金だけでは足りないケースがほとんど！追加請求額のリアルな実態

敷金は一般的に家賃の1〜2ヶ月分程度ですが、ゴミ屋敷の退去費用はそれを大幅に上回ります。

実際に10万円の敷金に対して50万円の追加請求が来るケースも珍しくありません。

特に都市部の物件では、敷金の3倍から5倍の請求になることが一般的です。

追加請求を受けた場合、分割払いの相談も可能ですが、事前に対策を講じることが重要です。

高額請求は避けられる！ゴミ屋敷の退去費用を賢く安く抑える7つの秘策

高額な退去費用に悩む方へ、実践的な費用削減方法をご紹介します。

自分でできる対策から、専門家の知恵を借りる方法まで、状況に合わせて活用できる7つの秘策をまとめました。

これらを実践することで、退去費用を大幅に抑えられる可能性があります。

秘策1：可能な範囲で「自分で」ゴミを片付ける – 業者費用を大幅削減

自分でゴミを片付けるだけで、退去費用を半額以下に抑えられます。

まずは燃えるゴミと燃えないゴミを分別し、自治体の指定袋に入れましょう。

粗大ゴミは事前に申込みをすれば数百円から数千円で処分できます。

全てを片付けることが難しくても、明らかなゴミだけでも自分で処理すれば、業者費用は大幅に下がるはずです。

体力的に厳しい場合は、友人や家族の助けを借りるのも一案です。

秘策2：片付け業者に依頼する場合も「相見積もり」は必須！

業者に依頼する場合、必ず複数社から見積もりを取りましょう。

同じ作業内容でも業者によって料金は2倍以上違うこともあります。

見積もり依頼時には部屋の広さ、ゴミの量、特殊な処分物の有無を正確に伝えるべきです。

また、「一律料金」と「従量制」どちらが得かも比較してください。

作業内容や処分方法も確認し、追加料金が発生しない業者を選ぶことが肝心です。

秘策3：原状回復の範囲を正しく理解する – 貸主負担と借主負担の境界線

国土交通省のガイドラインによれば、経年劣化による損耗は貸主負担とされています。

民法では、賃借人の原状回復義務に関するルールが明文化され、通常損耗や経年変化については賃借人が原状回復義務を負わないことが明記されました。

第六百二十一条　賃借人は、賃借物を受け取った後にこれに生じた損傷（通常の使用及び収益によって生じた賃借物の損耗並びに賃借物の経年変化を除く。以下この条において同じ。）がある場合において、賃貸借が終了したときは、その損傷を原状に復する義務を負う。ただし、その損傷が賃借人の責めに帰することができない事由によるものであるときは、この限りでない。

引用：第六百二十一条（賃借人の原状回復義務）

例えば、5年以上使用した壁紙の変色は借主負担ではないのです。

ただし、タバコのヤニやペットの爪痕など、通常の使用を超える損傷は借主負担となります。

この法律を理解していれば、不当な請求から身を守れるでしょう。

ただし、契約時の特約がある場合は上記の限りとならない場合もあります。

判断に迷う場合は、消費生活センターに相談することも検討してみてください。

秘策4：大家さん・管理会社と誠実に交渉する – 状況説明と支払い意思の表明

大家さんや管理会社との誠実な交渉が費用削減の鍵です。

退去前に状況を説明し、改善の意思を示しましょう。

「逃げる気はない」という姿勢を明確にすれば、交渉の余地は広がります。

分割払いの相談も可能な場合が多いです。

また、自分でどこまで片付けるか、何を業者に任せるかを事前に相談すれば、不要な費用を削減できるでしょう。

誠実さが相手の態度を和らげる重要な要素です。

秘策5：不用品買取サービスを利用して、費用の一部を相殺する

ゴミに見えるものでも、実は価値がある場合があります。

古い家電や家具、本や服など、状態の良いものは買取業者に査定してもらいましょう。

特に家電製品や楽器、趣味の品などは意外な高値がつくことも。

不用品回収業者の中には、買取も行っている業者もあるため、一度に依頼できれば手間も省けます。

得られた買取金額を退去費用に充てれば、実質的な負担を減らせるでしょう。

秘策6：専門業者にハウスクリーニングや修繕を直接依頼する方が安い場合も

管理会社を通さず、清掃業者や修繕業者に直接依頼すると費用を抑えられることがあります。

管理会社は中間マージンを取るため、直接依頼すれば2〜3割安くなる場合も多いのです。

特に壁紙張替えやフローリング修復などの大きな工事は、複数の専門業者から見積もりを取ることをお勧めします。

ただし、管理会社の許可を得ることを忘れないようにしましょう。

不用品回収隊では、ゴミ屋敷片付けだけでなくハウスクリーニングも承っております。

秘策7：退去前に必ず写真を撮っておく – 言いがかりを防ぐ証拠に

退去前に部屋の状態を細かく撮影しておくことが重要です。

清掃後の状態や、残っている傷・汚れを日付入りで記録しておきましょう。

これにより、後から「こんな傷があった」などの言いがかりを防げます。

特に自分で清掃した場合は、作業前と後の比較写真があると説得力が増します。

また、立会い検査の際にも写真があれば、話し合いがスムーズに進むでしょう。

【体験談】ゴミ屋敷からの退去、費用はどうなった？リアルな事例紹介

実際のゴミ屋敷退去事例から学ぶことは多いです。

ここでは、様々な状況でのリアルな退去体験と費用、解決策についてご紹介します。

これらの体験談は、同じような状況に直面している方々への参考になるでしょう。

事例1：ワンルーム、2年放置で退去費用48万円…交渉で減額できたケース

東京都内のワンルームに住んでいたAさんは、うつ病で2年間部屋を放置していました。

退去時に提示された費用は当初68万円でした。

内訳はゴミ処理費25万円、特殊清掃費15万円、壁紙・床張替えで20万円、その他8万円です。

Aさんは国交省ガイドラインを示しながら交渉し、壁紙の経年劣化分を考慮してもらいました。

また、小型家電は自分で処分し、最終的に48万円まで減額できたのです。

誠実な交渉姿勢が功を奏した例といえるでしょう。

事例2：2LDK、ペット多頭飼育で特殊清掃も…敷金オーバーで追加請求62万円

大阪府の2LDKで猫5匹を飼育していたBさんの事例です。

退去時の請求額は敷金10万円を大幅に超える92万円でした。

特にペット臭の除去と床の張替えに高額費用がかかったのです。

Bさんは弁護士に相談し、一部の請求が過剰と判断されました。

最終的には72万円で和解し、36回の分割払いが認められました。

ペット飼育は契約違反だったため大幅減額は難しかったものの、支払い条件では柔軟な対応を引き出せたのです。

事例3：退去勧告を受け、業者に丸投げ…費用は高額だったが早期解決できたケース

名古屋市のアパートで退去勧告を受けたCさんの例です。

仕事が忙しく自分での片付けは不可能だったため、専門業者に全て依頼しました。

1LDKの部屋で合計78万円の費用がかかりましたが、わずか3日で完了し、トラブルなく退去できました。

高額ではあったものの、時間と精神的ストレスを考えれば納得の選択だったとCさんは振り返っています。

状況によっては、費用よりも早期解決を優先する選択肢も検討する価値があるでしょう。

まとめ：ゴミ屋敷の退去費用は知識と交渉で変わる！諦めずに最善の道を探ろう

ゴミ屋敷からの退去は高額費用がかかりますが、正しい知識と対策で負担を減らせます。

自分で片付けられる部分は自分で行い、原状回復の範囲を理解し、大家さんと誠実に交渉することが重要です。

また法的知識を身につけ、必要なら専門家の助けを借りることも検討しましょう。

この記事を参考に、退去費用の削減と新生活への一歩を踏み出してください。

私たち不用品回収隊は、あなたの新しいスタートを全力でサポートします。